2019年 10月

排泄ケア学びました(キャリアアップ初級・中堅者研修:その1)

10月22日午前、宮崎市のニューウェルシティ宮崎で「介護人材キャリアアップ初級・中堅者研修」を開きました。排泄ケアについて講義や実演を通じ学びました。

この研修は宮崎県の委託事業として、会員老健施設等の初級・中堅職員を対象に実施したもので、「明日から活かせる排泄ケア~排泄環境の作り方・自立支援に向けて~」がテーマ。

研修はユニ・チャーム株式会社様を講師に招き、講演、そして実演の二段構成で行われました。講演は(1)介護サービスの環境変化と排泄支援加算、(2)生涯自立支援プログラムでご本人のADL向上と介護負担を軽減、(3)成功に導く排泄環境のつくり方、(4)排泄環境をサポートする最新研究・・・という流れで進められました。

(1)「介護サービスの環境変化と排泄支援加算」では介護の質が求められる一方で、介護人材不足が深刻化し、技術不足の問題も喫緊の課題となっている現状に鑑み、排泄支援加算の概要や導入の背景、「排泄支援計画書の内容および記入上の注意点、加算取得までのプロセスなどを学びました。

(2)「生涯自立排泄プログラムでご本人のADL向上と介護負担を軽減」では、フィジオセンターの理学療法士、田舎真由美さんが監修し、同社排泄ケア研究所が制作した同プログラムについて解説。「オムツ交換時に使う筋肉や姿勢を意識して本人に動作を促し、できたら褒め、段階的に排泄動作を獲得する」という同プログラムの特徴と構成、研究背景と目的、研究方法を踏まえ、その具体的内容とプログラムを実践した結果、排泄動作の自立度が向上し、有効性が検証されたこと等を動画も交えながら説明、さらに同プログラムを実践し、軌道に乗った施設の事例が紹介されると、受講者は興味深く聞き入っていました。

(つづく)

「新 生活行為向上リハ研修会【東京会場】」のお知らせ(全老健)

(公社)全国老人保健施設協会(全老健)は2019年12月5日(木)~6日(金)、東京都江東区のTFTビルで「~介護報酬改定対応~新 生活行為向上リハビリテーション研修会【東京会場】」を開きます。募集期間は11月20日(水)までとなっています。詳しくはこちらをご覧下さい。

11月5日まで!発表用PDF登録お早めに(全国大会大分別府)

第30回全国介護老人保健施設記念大会別府大分」(2019年11月20日から22日にかけて、別府市別府ビーコンプラザ、大分市iichiko総合文化センター他で開催、主催:公益社団法人全国老人保健施設協会、運営:同大分県支部)の「発表用PDFデータ」の登録受付は11月5日(火)正午までです。発表を予定されている方は期日までに登録方お願いいたします。

「介護分野における特定技能制度説明会」のお知らせ(厚労省補助事業)

公益社団法人国際厚生事業団主催の介護分野における特定技能制度説明会が厚生労働省の補助事業として全国7箇所で開催されます。このうち九州地区は11月8日(金)、福岡市のTKPガーデンシティPREMIUM博多駅前で開かれます。

くわしくはこちらをご覧下さい。

【この説明会に関する問い合わせ先】

○公益社団法人国際厚生事業団 外国人介護人材支援部

TEL:03-6206-1262 FAX:03-6206-1165

「日程表・プログラム」公開!全国大会大分別府

第30回全国介護老人保健施設記念大会別府大分」の(2019年11月20日((水))~22日((金))、於:別府市別府ビーコンプラザ、大分市iichiko総合文化センター他)の「日程表・プログラム」が公開されました。こちらからご参照下さい。

アンガーマネジメント学びました(看護介護部会:その3)

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会のファシリテーター、海老原昭生先生の講義に続き、情報交換会がありました。

情報交換会では本日の学びの振り返りの他、各老健施設における在宅復帰への取り組み状況、そして感染対策、褥瘡対策、働き方改革、離職防止、人材育成、介護ロボット導入などについて情報を交換しあいました。

普段顔を合わせることがない他施設の職員同士ということもあり、様々な情報を収集し、自施設での取り組みに活かそうと各グループとも積極的な意見と情報の交換が行われていました。また海老原先生も加わって、和気あいあいとした雰囲気の中にも真剣な話し合いとなり、大変有意義な研修会となりました。

(おわり)

アンガーマネジメント学びました(看護介護部会:その2)

このようにアンガーマネジメントは「怒らないこと」ではなく、「怒る必要のあることは上手に怒る。怒る必要のないことは怒らないようになること」であることを強調した海老原先生。さらに詳しい説明を加えた上で、「怒りは第二次感情、氷山の一角です」と切り出しました。すなわち表面に出てきた怒りの下には不安や罪悪感、後悔などといった感情が潜んでおり、「利用者が怒っている時にはその下の部分には何があるのか耳を傾け、寄り添ってやることが大事です」と言い添えると、受講者は自施設での経験を振り返りながら着きっていました。

また海老原先生は各受講者の気づき、振り返りを促すため、自己ワークを取り入れるとともに、適宜「他の人とシェアして下さい」と呼びかけ、情報交換を促しました。6つのグループに分かれた受講者は自分と他者との相違を比較検討するなど積極的に意見を出し合いながら理解を深めていました。また怒りを具体的に評価する手法をはじめ、怒りへの理解を深める知識や事例をふんだんに取り入れ、怒りの状況を把握し、怒りの感情と上手に付き合う方法についてわかりやすくひもといていきました。

そして「怒りの連鎖を断ち切りましょう」と切り込んだ海老原先生。受講者を見渡しながら、「怒りの原因は外にあるのではなく、皆さん自身の信念、価値観に原因があります。そして怒りの原因がわかったら、自分の責任として考えないといけません。個人個人の怒りの感情に責任が持てないと、怒りの連鎖、負の連鎖が続きます。すべての人が自分の感情に責任を持てば怒りの連鎖は断ち切ることができます」と、一人一人に語りかけるように言葉に力を込めて講義を締めくくると、受講者からは感謝の拍手がおくられました。

(つづく)

アンガーマネジメント学びました(看護介護部会:その1)

公社)宮崎県老人保健施設協会看護介護研究部会は10月12日、宮崎市のJAアズム別館で研修会を開きました。

今回の研修会のテーマは「アンガーマネジメント」。「利用者、そして自分を守るために感情と上手に付き合い、安定した気持ちで利用者と向き合うことができる」ことを目的に開き、42人が受講しました。

講師には一般社団法人日本アンガーマネジメント協会のファシリテーター、海老原昭生先生をお招きしました。同協会のホームページによれば、アンガーマネジメントは1970年代にアメリカで生まれたとされている、怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニング。「怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要の無いことは怒らなくて済むようになる」ことが目標。当初は犯罪者のための矯正プログラムとして活用されていましたが、時代の変遷とともに一般化されて、現在は企業研修や医療福祉、青少年教育、人間関係のカウンセリング、アスリートのメンタルトレーニングなど、幅広い分野で活用されているそうです。

研修会は海老原先生による講義にセルフワーク、さらにグループワークを交えながら進められました。

講義ではまず近年問題になっている職員の利用者への虐待に関する事件が紹介され、その中で元職員だった者が退職した後に犯行に及んだ事例にふれ、「『思い出し怒り』は怒りの感情を増幅さえます」と説明。また管理職から「どういうふうに怒ればいいでしょうか」と相談をうける事もあるとのことで、上手な怒り方、正しい指導の仕方がわからなくなっている現状を指摘しました。

さらに学校での体罰やあおり運転などが社会問題になっていることについて「スマートフォンが普及することで、広く人の目にさらされるようになりました」と様々な場面で怒りの感情ができなくなっていることに言及した上で、「しかし怒りの感情にはいい面も必ずあります」強調。年輩スポーツ選手を例に取り上げ、怒りを練習への熱意に注ぎ、信念を持って取り組むことで周囲の若手選手のやる気をも引き起こした事例などを紹介すると、受講者は真剣に聞き入っていました。

「アンガーマネジメントの『アンガー』は『怒り』、『マネジメント』は『後悔しないこと』。『怒らないこと』ではありません。怒りの感情は必要です。『怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要の無いことは怒らないようになることです』」と受講者に呼びかけました。

(続く)

「介護ロボット宮崎フォーラム」開きます(厚労省事業)

令和元年10月22日(火)12時30分よりニューウェルシティ宮崎で「介護ロボット宮崎フォーラム」を開きます(16時終了)。

このフォーラムは厚生労働省の「介護ロボットの普及拠点事業」の一環として、当協会が主催するものです。どなたでも参加でき、参加費は無料です。くわしくはこちらをご覧下さい。たくさんのご来場をお待ちしています。

介護福祉士をめざす外国人留学生の受入支援事業費補助金対象事業者の公募について(県長寿介護課)

県長寿介護課ホームページに「令和元年度宮崎県介護福祉士をめざす外国人留学生の受入支援事業費補助金対象事業者の公募について」が掲載されています。詳しくはこちらをご覧下さい。

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