2023年 5月

コロナ5類移行後について学びました(看護介護部会:その3)

 そして「⑨5類移行に対しての現在の準備状態」では、感染症の常在化を意味する「エンデミック状態」に言及し、「終息ではなく一定数の感染が持続するということです」と説明。その上でこれまでにわかってきたこととして、「インフルエンザのように、一般病棟の個室隔離で感染は広がらない」、「防御策は、軽い接触は通常のエプロンとサージカルマスクで大丈夫(濃密な接触がある場合、フルPPEとN95マスク、その中間は通常のエプロンとN95マスク)」、「通常免疫の入院患者は、10日で他の患者に感染させない(超高齢者などで最大14日)。患者の迅速な転院・転入を可能にする」などを提示。これらを踏まえて高齢者施設での準備(感染対策)として、死亡リスクや入院リスクを減少させる、新型コロナワクチンの接種をすすめることや、感染防御策の習得、そして陽性者発生時のシミュレーションなどを、医療機関との連携を強化しながら取り組んでいくことを提唱しました。

 このように新型コロナウイルス感染症がエンデミック化することや、5類移行後、大きなピークが夏と冬にやってくることなどを、豊富なスライドを用い、わかりやすく佐藤先生。新型コロナ禍を「各機関が連携するより良い機会」と考え、「行政、医療、福祉機関、企業団体が最悪の場合のシナリオを考えておくことが大事です」と講演を締めくくると、会場からは感謝の拍手がおくられました。

(つづく)

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