「生産性向上の取り組み」学びました(看護介護部会:その9)
その上で伊東マネージャーは「コスト削減に失敗するパターン①」としてまず「見積もり単価と少量のサンプルを使用して安易に判断するパターン」を挙げ、「事務側は見積もりで同じくらいのサイズや大きさ、吸収量を単価比較して『安い』と判断する一方で、現場側では数日間や数枚、または1袋のパッドを使用し、安易に『問題ない』と評価し、メーカーなどを切り替えて使用していくと、以前使用していた品質より低下していて、漏れやスキントラブルが発生し、結果として以前より使用量が増加しコストアップしてしまうというパターンです。このパターンは本当に多いです。単価が安いから毎月の支払い金額が安いというのは大間違いです」と説明。そうならないために「事務と現場が一緒に使用状況を分析した上で、何に問題があるかを発見し、そこにメスを入れて改善案を一緒に考え、優先順位をつけて取り組んでいくこと重要です」と成功するパターンを示しました。
次に「コスト削減に失敗するパターン②」として「事務は事務、現場は現場という考え方で、コスト削減を現場任せとなってしまうケースです」とスライドを変え、「事務側は現場の職員に『コストを削減しなさい』と伝え、現場側は『わかりました』とは言ったものの、何をどのように削減したらよいかわからないし、優先順位もわからないため、何から手を付ければよいkあわからない、というパターンです」と言い添えると、受講者は自施設での現状を振り返りながら聞き入りました。
それを確かめて伊東マネージャーは「現状を分析して、どの部分が適正でないかを、現場職員の意見を聞きながら課題を抽出し、改善策を考え、優先順位をつけて取り組んでいくことが成功するパターンになります。コスト削減は現場任せにせず、事務側と現場側の双方で使用実態を把握し、何をどのように改善していくかを考えるようにしましょう」と呼びかけました。
(つづく)