「老健でのリハ取組み」学びました(リハ研究部会:その3)
当協会リハビリテーション研究部会が開いた令和5年度研修会。まず「講演1」として「こんにちわセンターにおける在宅復帰支援」と題し、同センターの理学療法士、中村豪志さんが演台に立ちました。
同センターは入所定員80名、通所定員60名の在宅超強化型の老健施設。リハスタッフは入所がPT3名(実質2.5名),OT1名、通所がPT5名(パート1名),OT1名。中村さんは在宅復帰の要素として、①要介護者の心身機能、②社会的環境、③家族介護者の状態、④物理的環境…の4つを提示。続いて在宅復帰を支援する上で必要な入所前後訪問、退所前訪問、退所後訪問に言及し、その実践の中で、同センターで取り組んでいる、エクセルを用いた見取り図の作成およびその利点を紹介。さらに「リハビリテーション計画書のバーセルインデックスなどのADL評価だけでは自宅での動作評価としては不十分。本人の能力、自宅環境、人的環境を総合的に評価できるツールが欲しい」などといった在宅支援の課題を解決するため、独自に開発した「在宅復帰マネジメントツール」について、詳しい説明がありました。開発に至るまでの研究過程を述べた上で、「在宅復帰マネジメントツール」を実践することで、①在宅復帰の明確化、②老健の在宅復帰支援機能の促進、③要介護者の在宅復帰に寄与…といった効果あることが、スライドを用いて説明されると、参加者は興味深く聞き入っていました。
(つづく)
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