当協会看護・介護研究部会が令和6年6月28日(金)、JAアズム別館開いた令和6年度第1回研修会。「みやざき健康キャラバン隊」の隊長で、宮崎大学医学部教授(機能制御学講座 循環動態生理学分野)の渡邉望先生のお話はとてもわかりやすく、豊富な知識や経験、そして日々東奔西走に活躍されている実践に基づく熱心なものでした。
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脳卒中の原因のひとつである「かくれ心房細動」に気づくための「自己検脈」に続き、「みやざき健康キャラバン隊」に協力してもらいながら、「モニター心電図」による検査方法を体験学習しました。このモニター心電図は血圧を測りながら心電図を確認できるもので、心房細動を簡単にチェックすることができる機器です。おそろいの青いキャラバン隊Tシャツを着た隊員達の前に並んだ受講者は、ひとりずつ両手首に電極をつけ、モニター画面を見ながら隊員の説明を受けていました。
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宮崎大学医学部が中心となり、同大学の全学部が連携して取り組むプロジェクト『みやざき健康街づくり構想 目指せ!健康寿命日本一』では、自治体や健診医の協力も得ながら宮崎市の集団検診の会場に、このモニター心電図の導入を提案しており、これは他のどの都道府県でもやっていない、新たな「宮崎モデル」の構築になるとのことで、隠れ心房細動による脳卒中の発症を少なくし、健康寿命を延ばすだけでなく、医療費や介護費の削減にもつながるとの説明に、受講者は納得しながら検査を受けていました。
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専門知識と技術にもとづき、県民と共に将来の病気を予防する「宮崎健康キャラバン隊」は要請に応じ、県内各地に出向き様々なイベントや講演などをしてくれるそうです。その対象は幅広く、「『三世代』がキーワード。昨年度は小学校へもボランティアで行き、子どものときから自分の体について理解し、健康寿命を延ばすための活動をしました。今年度は中学校に行きます」と渡邉先生は目を輝かせて語りました。
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研修の終了にあたり、本県の健康寿命日本一の実現に向け、昼夜を惜しまず奔走されている渡邉先生、そして宮崎県港キャラバン隊の皆様に、感謝の拍手がおくられました。
(つづく)