「外から見た老健」学びました(リハ部会研修:その8)
リハビリテーション研究部会が10月12日に開いた2024年度の研修会、講師の三浦晃先生は、ケアプラン作成におけるリハビリ専門職の関わり方について「たとえばケアプランに福祉用具が一つ追加されるだけで、アセスメントは一からやり直しです。小手先で短期目標だけ直すというのはNGです。プランをやり直すと、担当者会議ももれなく開くことになります。リハ職がやりがちなのは、ポンポン福祉用具を提案するんです。それで皆さんが、眉間にしわを寄せられた経験があったとすれば、ケアマネジャーは『デスクワークが負担だ。もう一度アセスメントをやり直さないといけないじゃないか』という心理状況なのだと思います」と会場を見渡しながら訴えると、参加者は自らを省みながら聞き入っていました。
「何が良いかと言うと、福祉用具の予後の展望をしっかり見積もっておくということです。具体的には新規利用の方の場合で『今は車椅子かもしれませんが、3ヶ月以内にキャスター付き歩行器、次に4点杖、最終的にはT字杖とい傾向をたどるかもしれませんので、適宜その提案をさせてもらいますがよろしいですか』というように、予後の見積もりを立てて、ケアマネジャーの合意を取っておくこと、つまり先出しが大事です。後出しジャンケンは喧嘩の種になります」とリハ職がケアマネジャーと関わる要点を説明すると、参加者には納得の表情が浮かびました。
(つづく)
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