「リハ栄養」学びました(栄養・給食部会:その2)

2017年5月18日|

 これに続いて栄養アセスメントについて「入院時には必ず栄養アセスメントを行い、低栄養の可能性のある患者を見落とさないこと」が必要とし、そのためのツールが紹介されました。そして適切な栄養管理について、リハビリテーションに必要なエネルギー量のを計算する際には「リハビリによるエネルギー消費量や、栄養改善(体重増加)のためのエネルギー蓄積量を考慮する」ことの重要性を学びました。

 リハビリテーション効果を高める栄養療法に関しては、1日3回の食事だけでは摂取しきれないことがあり、食間や眠前、リハビリの合間や前後に栄養剤を摂取するなどして1日トータルでエネルギー必要量を確保するとよいとのことでした。また、運動後に筋肉の合成が促進されることを踏まえ、運動直後30分以内にたんぱく質と糖質を同時に摂取することによって、筋たんぱく質の合成が増強されることが期待されるとし、筋肉を維持するための栄養についてスライドを用いて詳しい説明がありました。

 これらを踏まえ、日本静脈経腸栄養学会2017(JSPEN2017)の発表事例が紹介され、リハ栄養を実践することで様々な効果が得られたことなどが示されると、参加者は自施設でのリハ栄養への取り組み強化に向けて、思いを新たにしながら耳を傾けていました。

 栄養・給食スタッフだけでなく、リハビリ専門職をはじめ他職種で取り組むことで利用者の諸状態を改善し、機能・活動・参加、QOLを最大限に高めることができるリハビリテーション栄養について、わかりやすく学ぶことができた大変有意義な研修会となりました。ご多忙の中を縫って講演をしていただいた吉村様をはじめ、研修会運営に多大なるご協力を賜った株式会社クリニコのスタッフの皆様、ありがとうございました。

(おわり)

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