アンガーマネジメント学びました(看護介護部会:その1)

2019年10月22日|

公社)宮崎県老人保健施設協会看護介護研究部会は10月12日、宮崎市のJAアズム別館で研修会を開きました。

今回の研修会のテーマは「アンガーマネジメント」。「利用者、そして自分を守るために感情と上手に付き合い、安定した気持ちで利用者と向き合うことができる」ことを目的に開き、42人が受講しました。

講師には一般社団法人日本アンガーマネジメント協会のファシリテーター、海老原昭生先生をお招きしました。同協会のホームページによれば、アンガーマネジメントは1970年代にアメリカで生まれたとされている、怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニング。「怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要の無いことは怒らなくて済むようになる」ことが目標。当初は犯罪者のための矯正プログラムとして活用されていましたが、時代の変遷とともに一般化されて、現在は企業研修や医療福祉、青少年教育、人間関係のカウンセリング、アスリートのメンタルトレーニングなど、幅広い分野で活用されているそうです。

研修会は海老原先生による講義にセルフワーク、さらにグループワークを交えながら進められました。

講義ではまず近年問題になっている職員の利用者への虐待に関する事件が紹介され、その中で元職員だった者が退職した後に犯行に及んだ事例にふれ、「『思い出し怒り』は怒りの感情を増幅さえます」と説明。また管理職から「どういうふうに怒ればいいでしょうか」と相談をうける事もあるとのことで、上手な怒り方、正しい指導の仕方がわからなくなっている現状を指摘しました。

さらに学校での体罰やあおり運転などが社会問題になっていることについて「スマートフォンが普及することで、広く人の目にさらされるようになりました」と様々な場面で怒りの感情ができなくなっていることに言及した上で、「しかし怒りの感情にはいい面も必ずあります」強調。年輩スポーツ選手を例に取り上げ、怒りを練習への熱意に注ぎ、信念を持って取り組むことで周囲の若手選手のやる気をも引き起こした事例などを紹介すると、受講者は真剣に聞き入っていました。

「アンガーマネジメントの『アンガー』は『怒り』、『マネジメント』は『後悔しないこと』。『怒らないこと』ではありません。怒りの感情は必要です。『怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要の無いことは怒らないようになることです』」と受講者に呼びかけました。

(続く)

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