コロナ5類移行後について学びました(看護介護部会:その2)

2023年5月2日|

 まず「新型コロナウイルス感染症の現状と5類以降後について」と題し、講義がありました。講師は宮崎県新型コロナウイルス感染症対策調整本部特任医師の佐藤圭創先生。佐藤先生は県北新型コロナウイルス感染症コーディネーター、延岡市公衆衛生(新型コロナ)アドバイザー、そしてNPO法人のべおか健康ささえ愛隊理事長も務めておられ、この日はその激務の合間をぬって講義に駆けつけて下さいました。

 講演は①新型コロナの現状と基礎知識、②新型コロナ感染流行予測、③インフルエンザとコロナの違い、④後遺障害急増、⑤治療薬、⑥新型コロナワクチンの効果、⑦5類移行とは、⑧5類移行でエンデミックの状態(感染症の常在化)になる?⑨5類移行に対しての現在の準備状態、⑩まとめ・・・という流れで進められました。

 「①新型コロナウイルス感染症の現状と基礎知識」の中では、「4つのマスクの効果」として「飛沫感染予防」、「口腔内、鼻腔内、気道の加湿効果」、「手指に入ったウイルスが、鼻、口に入るのをブロック」、「他の人にうつさない」をあげた上で、「口腔内、鼻腔内、気道が加湿されることでせん毛運動が活発になり、ウイルスが感染しにくくなります」と説明し、その感染予防効果を強調しました。

 また「③インフルエンザとコロナの違い」では、季節性インフルエンザにおける他者への感染のピークが「発症後」であること、また60歳以上の致死率が0.55パーセントであることに対し、新型コロナウイルス(オミクロン株)の他者への感染のピークが「発症前1~2日」のため感染が広がりやすく、60歳以上の致死率が1.99パーセントと季節性インフルエンザよりも高い事などに触れ「新型コロナウイルスは季節性インフルエンザとは別物です」と注意を促しました。

(つづく)

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