開催しました!「九州大会inみやざき」(その24)
「私が提唱する『第3の終活』は、自分の最期をどう迎え、自分の人生の最期までどう生きるかのみならず、残される人が生き続けることを支える準備をするための活動で、これを私は『真のACP』として皆さんに紹介したいと思います。ここは大事です」と会場を見渡した金城先生、残された人が生き続けることを支えるための方法として「故人が良い影響力を持ち続けること。故人が遺族の背中をそっと押す力を持ち続けることです」と説明。具体的には父親を亡くした青年が、人生の岐路に立ったとき、「こういうとき、親父だったら何と言うだろうか」と考えたり、小さな娘を亡くした母親が「あの子の親としてはずかしくない生き方をしたい」と思ったりするとのことで、「こういう形で私たちは自分亡き後も、残される人と共に生き続けることができます。残された、愛する人たちの側で彼らを慰め、励まし、前に進めるように、そっと彼らの背中を押すことができます」と具体例を交えながら伝えると、参加者は新たな気づきを得た表情を見せていました。
そして「影響力を残すためには、残された人たちがその影響力を感じ取れないといけません。どうやって影響力は準備すればいいでしょうか。これは最初の話に戻りますが、日々の選択の積み重ねです。小さな選択、大きな選択の積み重ねが影響力として残るわけです」と講義の最初のテーマ「選択を意識する」をおさらいし、影響力を残すためのポイントとして、「1.自分はあなたのことを気にかけており、あなたの幸せを心から願っており、いつでも相談してほしいと今日から伝える」、「2.自分が何を大切にし、なにを嫌い、何を願っているかを今日から相手に伝える」、「3.人生を生きていく上で、忘れてほしくない大切なこと、心に留めておいて欲しいこと、人生で最も大切なことを今日から伝える」の3つをスライドに示し「これらを『今日から』伝えて下さい。これこそ真のACPだと思います」と、「今日から」という言葉に力を込め参加者に呼びかけました。
(つづく)