開催しました!「九州大会inみやざき」(その26)
その様子を確かめて、金城先生は「正しく生きるとはどういうことでしょうか」と問いかけました。「それは正しいことをするということでしょうか。あるいは正しい人になるということでしょうか。もちろんそれも大事です。しかしそれ以上に大事だと思うのは『あなたは何者か』と自分に向き合う事だと思います。倫理というのは『今何をなすべきか』という行為に焦点を当てがちです。しかし『その行為をするあなたは何者なのか。何を大切にし、何を目指しているのか。あなたはどう生きたいのか、どう生きるべきなのか。あなたは何を残して逝きたいのか』、そういうことを今のうちから話をしておく、これがACPの心です。みなさん是非このことを覚えておいて下さい。今私たちに求められているのは自分に向き合う倫理、自分に向き合うACPだと思います。いつか私たちは必ず今やっている仕事を辞める時が来ます。いつか私たちは必ずこの世にさよならを言わなければならない時が来ます。その時に『自分の仕事は本当にこれで良かった、自分の人生は本当にこれでよかった』と心の底から、周りの人と共に物語ることができるよう、みなさん是非今日から日々の小さな選択、大きな選択を意識して、そして私が家族、愛する人、友人に何を伝えるのか、何をするのかをしっかりと考えて、そして選んで、そういうことを積み重ねていけば、私たちはより良い人生を歩んだと、後から物語ることができるのではないかと思います。私は皆さんに是非、良い人生を歩んでいただきたいと思います。そのために皆さん是非今日聞いていただいたACPを理解していただいて、そして今日から実践してただきたいと願わずにはいられません」と頭を下げた金城先生に、会場には割れんばかりの拍手が鳴り響きました。
(つづく)
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