気になった題字下

2011年11月16日|

  新聞の題字下というのは、地方版のページの右上、宮崎日日新聞なら「きりしま」、「日南・串間」などのタイトル(題字)の下にあるコーナーで、管内の小ネタや、記者やデスクの雑感が書いてあります。紙面の中ではそんなに比重が大きいというわけではなく、読み流せばそれで終わり、という内容も多いわけです。

 しかし、1112日の同紙県央版の題字下、「鬼の洗濯岩」は聞き捨てならない、ならぬ、読み捨てならない内容でした。記者が病院にかかったところ、手当てしてくれた看護師が、ほかの看護師と雑談しながらだったので「少しがっくりきた」とのこと。これを踏まえて、「その世界での仕事経験が長くなるほど『一般の感覚』からずれていく」と指摘していたのです。

 店員が客と接し、教師が生徒と接するように、老健に勤める者が高齢者と接することは、すべからく当たり前な当然の必須事項です。しかし、当たり前だからこそ、その中で「『一般の感覚』からずれて」いってはいないでしょうか。利用者という「人」を、「物」みたいに機械的に扱ってはいないでしょうか。また、ある施設での常識が、他の施設から見ると非常識であったりすることはないでしょうか?「ない!!」と断言できるでしょうか。全国各都道府県の、他からみればびっくり仰天するような食事や言葉、習慣などを紹介するテレビ番組が人気を呼んでいますが、それとこれとは話が別です。この題字下を読んで、今一度初心に立ち返り、自らの言動を見直そうと思いました。 

 (社)宮崎県老人保健施設協会にはさまざまな研究部会があり、会員施設を対象にした研修会や勉強会を開催し、各々の資質の向上のみならず、情報の交換を行っています。さらに、協会の年間最大の行事とも言うべき研究大会を毎年開催し、各施設での優れた取り組みについて発表するとともに、活発な質疑応答をする中で、相互交流と自己研鑽をはかる場となっています。開催にあたっては、各会員施設宛てにファックスで通知するほか、当ホームページ上でも随時お知らせしていきますので、奮ってご参加下さい。

« 前のページに戻る

TOPへ