いのふしだけのびる

2011年12月22日|

 冬至から藺(い)の節だけ伸びる」ということわざがあります(『暮らしの中のことわざ辞典』集英社)。「藺」とはい草のことで、畳やござの材料となる多年草です。今日は冬至。これからい草の節の分だけ、昼間が長くなるということだそうです。

 ところが!!い草がはえている所をご覧になった方はよくわかると思うのですが、い草に節はありません。そうすると、「藺の節」とは何のこっちゃ???(´Д`)

 同辞典を読んでみると、どうやら「藺の節」とはい草で作られた日本家屋の伝統的敷物、そう「畳の目」のことのようです。

すなわち、

(1)当時の日、影と日なたが両方ある畳を選び、

()冬至(すなわち本日)の正午、影と日なたの境界となるポイントに印をつけておくと、

(3)1日ごとにそのポイントが畳の目1つ分だけに移動していく

と、このことわざは言っているようです。

 興味のある方は本日から実証実験に取り組まれてみてはいかがでしょうか。ただし、畳がボロボロになってしまっても責任は負いかねますのであしからず。

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