明けの明星

2011年6月23日|

 昨日は暑い夏至となりました。読んで字のごとく、一気に夏に至ったような蒸し暑さでしたが、体調には十分気をつけましょう。

 さて、今日の未明から明け方にかけて、明けの明星、金星がひときわ美しく輝いていました。太陽と月の次に明るいのが金星。一等星の170倍の明るさと言いますから、なるほど!です。しかし、金星が自ら光っていない事はご周知の通り。月と同様に、太陽の光を反射して光っています。太陽系において、地球よりも内側を回っているため、つまり、地球を挟んで、太陽の反対側に金星が来ることは決してないため、真夜中に見えることはありません。 したがって、夕方か、明け方しか見えません。夕方見えれば「宵の明星」、そして明け方見えれば「明けの明星」となります。そして今、金星は「明けの明星」となって東の空(宵の明星だと西空です)に輝いているわけです。

 明けの明星は朝日を連れてきます。今から昇ろうとする太陽の光を受けて輝いているわけですから、「もうすぐ朝日が昇るぞー!」と言っているか、はたまた、金星自らが、「よっこらしょ、よっこらしょ」と、朝日を引っ張り上げているような、そんなふうに見えてしまいます。

 「明けない夜はない。朝は必ず来る」などと言いますが、この明けの明星を見る時、本当にそうだなあ、と感じずにはいられません。もうすぐ2011年も折り返し。今、日本は本当に大変な状況ですが、皆が力を合わせて、きっと乗り越えられる・・・。そう信じて、今日も頑張ろう、と思います。あと一ヶ月くらいは、明けの明星、金星を見ることができるはずです。いつもより早起きして、東の空を見上げてみてはいかがでしょうか。

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