人材育成セミナー開きました(事務長会)その2

2012年9月4日|

 講師には日本化薬メディカルケア株式会社の宮野
茂代表取締役社長を東京からお招きし「人材育成のマネジメント ?職員をどうやって育てるか??」と題し、講演をしていただきました。

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 宮野社長は他にも社会福祉法人うらら副理事長や、東京都福祉サービス評価推進機構認定評価者、一般社団法人ホスピタリティ機構特別顧問、帝京大学薬学部非常勤講師なども務められる一方で、全国をまたにかけての講演も数多くこなされています。

 講演ではまず、マネジメントの基礎知識に始まり、福祉事業の基礎づくり(マネジメント)、管理者のスキルチェック、マネジメントスキル、組織マネジメント(目標管理)、目標達成のプロセスなどについて説明がありました。

 この中で、マネジメントスキルには次の通り3つの力と10の要素があるとのことでした。

【課題解決力】

(1)課題発見力:現状を分析し、本質的な問題を明らかにする力。

(2)論理的思考力:課題を的確にとらえ、論理的に考える力。

(3)実行力:課題解決・目標達成に向けて確実に行動する力。

【リーダーシップ力】

(4)状況把握力:ものごとの状況や関係性を理解し、適切に対応する力。

(5)指導力:他者に働きかけ、やる気にさせ目標に向かわせる力。

(6)自己コントロール力:自分の感情や行動をコントロールできる力。

【コミュニケーション力】

(7)話す力:自分の意見をわかりやすく伝える力。

(8)書く力:正確な記録や読みやすい報告文などが書ける力。

(9)聴く力:他者の意見を丁寧かつ正確に聴くことができる力。

(10)話し合う力:他者の意見をふまえ建設的な議論ができる力。

 

 また、組織マネジメント(目標管理)については、介護現場の管理者に「到達すべき目標設定」「計画作成」「管理(モニタリング)」を委ねることで、事業サービスの成果の最大化を目指す組織マネジメントが必要であるとのことでした。その中で管理者の役割として、次のようなことを学びました。

○ビジョンを提示し、「課題」「目標」に向かってチームメンバーをまとめ、勇気づけ、実現に向かって「やま」を登る。

○「課題」「目標」を解決するプロセスの中で必要となるコミュニケーションスキル(部下を「ほめる」「叱る」方法)を学ぶ。

○片腕と課題を共有して、一緒になって解決する。そのために片腕の育成と成長が不可欠。

○自分がしなければならないことを知る(整理する)とともに、片腕に仕事を割り当て、片腕と仕事の手順、計画、成果を合意形成するなどしてチーム作りをしていく。

 これらを踏まえて、宮野社長は「管理者が常に目標・課題を意識して行動しているかが非常に大事!」と強調されました。(続く)

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