朝の雷は向こう岸に行くな

2011年7月27日|

  昨日は雷雨。高校野球の決勝戦も順延となりました。特にお昼過ぎの雷雨は激しく、利用者様の方々と窓の外を眺めていたところ、目の前が、かつて見たことがないくらい・・・敢えて例えるなら、日本中のカメラのストロボが全部集まって、一斉に光ったようなまぶしさ・・・でピカーッと白く光りました。その瞬間です。どどーん!という地響きとともに、ガラスがガタガタガタと震えたのは。職員も利用者様もただただびっくり仰天!その間もずずずずーーーーん、という重低音は響き続けていました。

 音の速さは331.45×0.61tメートル毎秒(tは温度)。すごく速いのですが、光の速さに比べたらウサギとカメ。だから、普通はピカッと光ったら、数秒経ってから雷鳴が聞こえるもので、その間隔で「まだ遠いな」とか、「今のは近いな」とか感じ取っていたのですが、この時は、光の速さで音が届いたような錯覚に陥りました。そして、「轟く(とどろく)」とは、こういうことなのだろうなあ、と実感しました。

 「朝の雷は向こう岸に行くな」ということわざが、宮崎県にはあるのだそうです。朝、雷が鳴ると、その日は大雨になって、川が増水するから、向こう岸に渡ると戻れなくなるから行ってはいけない、ということらしいです。あくまでもことわざですから、真意のほどは不明ですが、気象予報技術が発達していない時代に、先人達が培った経験と知恵から生まれた教訓。無下にはできません。雷、そして雷雨には気をつけなければならないと、つくづく思いました。  

 それにしても、この雷のすさまじい電気エネルギー、(およそ1億ボルト、家庭用省エネエアコンを10日間使える、という説もあります)何かに有効利用できないものでしょうか?石油や原子力に代わる、新しいエネルギーを模索してる中にあって、ただ光って鳴るだけではもったいないのではないか!?と、少し惜しい気もします。

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