ひなたぼっこ?日光浴?

2013年1月31日|

 寒いです。昔のCM風に言ったら「ちゃっぷいちゃっぷい」です(なに!知らない?)。南国宮崎だって寒いんです。だって氷が張ったスケート場も、雪の積もったスキー場もあるんですから。

 こんな季節の晴天時、日当たりの良い縁側などで「ひなたぼっこ」をすると気持ち良いものです。冬の良いところは、お日様が部屋の中まで入り込んで来てくれること。その日ざしと温もりに包まれ、お茶でも飲みながら、本を読んだり、会話を楽しんだりするのは至福のひとときとも言えるでしょう。

 同じように太陽に当たる行為として、「日光浴」があります。はてな?と考えました。「ひなたぼっこと」と「日光浴」一体どう違うんだろう?そこで両者の違いを比較・検討してみました。ただし、あくまでも独断と偏見によるものです。

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(1)冬にするのが「ひなたぼっこ」、夏にするのが「日光浴」

(2)厚着でするのが「ひなたぼっこ」、水着でするのが「日光浴」

(3)屋内の窓際でするのが「ひなたぼっこ」、海の水際でするのが「日光浴」

(4)温まるのが「ひなたぼっこ」、焼くのが「日光浴」

(5)暖房費節約に寄与するのが「ひなたぼっこ」、健康増進に寄与するのが「日光浴」(昔はそう言ってたけど・・・)

(6)みかんの皮をむいて食べるのが楽しいのが「ひなたぼっこ」、自分の皮をむいて捨てるのがつらいのが「日光浴」

(7)家の飼い猫がするのが「ひなたぼっこ」、世界最大のトカゲ、コモドオオトカゲがするのが「日光浴」

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 このように列挙してみましたが、うーん、当たらずとも遠からず、と言ったところでしょうか。そこで、餅は餅屋!日なたのことなら日向の国、宮崎に聞け!というわけで、宮崎弁からみた双方の違いを紹介します。

 

「ひなたぼくり」と言うのが「ひなたぼっこ」

「てんころぼし」と言うのが「日光浴」

 

 おお!さすがひむかの言葉。色々と御託を並べるよりも、このように言い表す方がずばりと核心を突いているようですね。ここはひとつ、ひなたぼくりでもしながら、郷土の昔話などを読んでみるとしようかなっと。

 

※参考文献:『新宮崎市方言辞典』(玉木徹志・田代 学、江南書房)

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