とうきびの根(みやざきの防災・減災を考えよう)

2015年6月12日|

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 とうもろこし(スイートコーン)収穫量全国第10位(「都道府県別とうもろこし(スイートコーン)収穫量ランキング」、平成24年度より)の宮崎県には、「とうきび(トウモロコシ)が根を多く張れば台風が来る前ぶれ」ということわざがあるそうです。(『宮崎県のことわざ・格言』、宮崎県農業改良普及協会編、鉱脈社)

 同書によると「トウモロコシの支根の発生状況から台風来襲の予想をしたものである。一般的にトウモロコシの支根は発生が多い程、丈夫で倒伏もしにくいものである。」とのこと。その信ぴょう性はさておき、現在のように気象衛星などによる詳細な気象予測が難しかった時代は、様々な自然現象から災害を予測し、その備えに当たったのだと思います。

 現在の気象予測は格段に向上してはいますが、だからといって全ての災害を未然に防ぐことができないことは周知の通りで、「減災」という考え方も重要視されるようになってきました。今年は既に7つの台風が発生しています。5月上旬までに7つもの発生というのは1951年の統計開始以降、最も早いペースだそうで、今後が懸念されます。

そして今年は平成179月に本県を襲い、甚大な被害をもたらした台風14号から10年。「台風14号水害の記憶を風化させず、その貴重な教訓や経験を振り返り、将来起こりうる大洪水への備えを改めて考え、防災意識の高揚と地域防災力の向上」を目的に、国土交通省(宮崎河川国道事務所、延岡河川国道事務所、宮崎地方気象台)、宮崎県が主催となって「平成179月台風14号大水害10年行事「『備えあれ!』あの大洪水を忘れない みやざきの防災・減災を考える」が開催されます。

 その内容はパネル展(7月から10月頃まで、展示場所:宮崎県庁および県内関係市町村の予定)、紙面インタビュー(8月頃)などですが、614日(日)にはその先陣を切って「のべおかの防災・減災を考えるシンポジウム」が延岡市の野口記念館で開催されます。

 災害への備えは老健施設にとっても最重要課題のひとつです。各施設における防災・減災への取り組みを見直す機会になればと思います。

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