どうなるマラソンブーム?

2012年5月29日|

 523日の朝日新聞「青鉛筆」の欄を見てびっくりしました。山口県で開催予定のフルマラソン大会の参加申込みを始めたところ、たった2日目にして定員の8千人に達したとして募集を締め切ったとのことでした。

 今、未曾有のマラソンブーム。それも、フルマラソンブームと言ってよいでしょう。「フルマラソンなら○○○」などと、フルマラソンにチャレンジする人をターゲットにした専門誌も出ているくらいです。ふた昔前ならフルマラソン、すなわち42.195キロを走れるのは、すごく特殊な体力を持ち、過酷な練習を積んだ人たちだけと思われている節もありました。某有名歌手がそれを走りきったとき、芸能ニュースなどで大きく取り上げられ「すごーい!」と言われたものです。

 ところが今は多くの市民がフルマラソンを「楽しむ」時代になりました。冒頭の記事にもある通り、各地の大会で参加者がうなぎ登りに増え、早々に募集が打ち切られたり、抽選で当たった人のみが走れる大会だってあります。

 マラソンを走る理由に身体が健康になることに加え、「ストレス解消になるから」、「達成感が味わえるから」など、精神面の効果を上げる人も多いのですが、このままマラソンブームが高まっていったら、走りたくても走れない人が増えて来るのではないかと心配です。せっかく心身の健康のために走っているのに、締め切られた!抽選にはずれた!大会に出られない!!の繰り返しでストレスがたまり、未達成感にさいなまれるランナーが路頭に迷うような事態になりはしないだろうかと懸念するのは私だけでしょうか。どうなる?マラソンブーム??

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