研修会開きました(看・介部会:その2)
今回の研修会の講師は、総合メディカル株式会社DtoDコンサルティング本部の小宮裕恵先生を福岡からお招きしました。中小企業診断士である小宮先生は、各地の医療機関で経営改善の指導をされています。人材育成の重要性を熟知し、そのための人事制度の構築・運用を研究されたり、コミュニケーションのあり方などに関する研修や講演も数多くこなすなど、多忙なスケジュールを割いてお越し頂きました。
(↑講師の小宮先生。ご多忙にもかかわらず、福岡からおいで下さいました)
研修会の前半は「管理職のリーダーシップとコミュニケーション」について、スライドを用いて行われました。研修の冒頭、小宮先生は「皆さん中間管理職は、概念的思考能力、対人関係能力、そして実技的能力のいずれの技量も幅広く必要とされる、難しい立場にある」と切り出しました。
そして、”リーダー”と”リーダーシップ”の違いについて、「”リーダー”が『グループ、集団を代表、始動、統率する存在』であることに対して、”リーダーシップ”とは、一般的には『一人一人の人間がその他の人間から、服従・信頼・尊敬・忠誠・協力を得られるような方法で、人間の思考・計画・行動を指揮でき、かつそのような特権を持てるようになる技術および才能を指す』と考えられている。つまり、『目指すべき方向(ビジョン・方針・方法)を伝え、その方向に向かって他者を動かすのが”リーダーシップだ”』と双方の違いを示しました。
また、最近のリーダーマネジメント事例として、『もしドラ』(「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネージメント』を読んだら」)と、オリンピック水泳の金メダリスト、北島康介選手を育てた平井伯昌(のりまさ)コーチの取り組みを紹介した上で、
リーダーシップを発揮するためには、(1)環境変化に適用する情報収集・選択、(2)成果責任の明確化・目標設定・管理、(3)人間関係の良好な構築・コーチング、(4)メンバーの理解納得性と動機付けの4つが必要と強調しました。さらに組織を成長させるために、「共通目標」、「コミュニケーション」、「貢献意欲」の3つ要素の必要性を説きました。
なお、マネジメント(management)とは、「管理」と訳されていますが、それだけでは言葉足らずであり、「目標、目的を達成するために必要な要素を分析し、成功するための手を打つこと」とのことだそうです。 (続く)