研修会開きました(看・介部会:その3)

2012年6月15日|

 続いて、”ハーズバーグの動機付け理論・衛生理論”についての紹介がありました。これは人がどういうときに満足度が高まるか、またどういう場合に不満足度が高いか、に関する理論とのことです。その中で、「達成感がある」という場合、非常に満足度が高くなるが、達成感がないからと言って、不満足度が高くなるわけではない。

一方、不満足度が高いのは「自分の価値観と会社の方針や管理が違う」ときだが、自分の価値観が会社の方針や管理と合っていたとしても、高い満足が得られるわけではなく、合っていて当たり前、と思う程度。つまり、不満と満足の要因は別物であり、不満を解消したからといって、満足が得られるわけではない、というものだそうです。これを踏まえ小宮先生は、「みなさんの関わり方次第で満足度は非常に高まる。満足を高める担い手になろう」と訴えました。

 具体的には、部下を(1)「無視する」のではなく「見守る」、(2)「おだてる」のではなく「ほめる」、(3)「皮肉る」のではなく「励ます」、(4)「怒る」のではなく「叱る」(※「怒る」が感情をぶつけるのに対し、「叱る」は相手のために言う)・・・というコミュニケーションをすることで、部下のモチベーションは大きく変わる、との説明に参加者は身を乗り出して聞き入っていました。

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(↑80人の参加者で会場は熱気に包まれました)


 さらに、「管理職に求められる役割」として、(a)目標達成の軸になる、(b)上司への提言、(c)戦略的管理を行う、(d)業務の効果的管理、(e)人材を育成する・・・の5つを提示し、「よき上司、よき部下がよきコミュニケーションをとり、日々レベルアップすることがいい施設づくりへの道である」と呼びかけました。 (続く)

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