お盆です2015
お盆です8月13日が盆入り(迎え日)、14日が中日、そして16日が盆明け(送り日)です。テレビなどでは多くの国民がまとまった休みをとり、自家用車や公共交通機関で故郷に帰る姿が報じられています。いかにもニッポンの夏、という感じです。
とはいうものの、利用者の皆様のかけがえのない命を預かる老健施設に勤務する者にとっては、盆休みは関係ない方も少なくないのではないかと思います。
しかし、遠方から帰省された家族が施設を訪れ、入所利用者と久々の再会をし、土産話に花咲かせている姿を目の当たりにするのは、貴重な「学びの機会」だと思います。私たちとの会話の中では決して出てくることのない人や場所、そして思い出の数々を語り合う中で、利用者が心から満たされた気持ちになり、満面の笑顔をたたえている様子を見ると、家族が持つ力の大きさ、そして絆の強さを実感します。同時にそれにできる限り近づけるよう、一老健職員として現状に甘んじることなく、まだまだ質の高いケアを目指していかければならない、と痛感せざるを得ません。
それだけでなく、利用者が家族の精神的支柱として果たしている役割の大きさに触れ、利用者ひとりひとりが持っている様々な能力を最大限に引き出し、高めていくことが、参加と活動を旨とするリハビリテーションの根幹をなすのだと再認識させられます。
今年もやって来たお盆の季節。平素に増して来訪者が増えるのに備え、整理、整頓、清掃、清潔を徹底するのはもとより、職員ひとりひとり、そして施設全体としてのあり方を振り返り、明日からのケアにつなげていく機会にしたいと考える次第です。
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