介護報酬改定対セミナー開きました(事務長会:その5)

2017年3月14日|

 セミナーの最後に介護保険外サービスおよび混合介護について説明がありました。現在の介護保険外サービスの提供状況や、利用しているもしくは利用してみたい介護保険外の介護サービス、来年度実施予定の混合介護のモデル事業、混合介護が実現した場合に想定される同時一体的提供サービスの組み合わせパターンについて紹介した後、そのメリットについて次のように解説がありました。

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【保険給付と保険外サービスの柔軟な組み合わせに関するメリット】

《利用者》

○今まで介護保険内サービス中に以来できなかったことを依頼できる。

○介護保険内サービスと同時に依頼することで、時間を有効に使うことができる。

《ご家族》

○家族等のためのサービスを享受することができる。

○仕事に専念する時間が増加する。

《サービス事業者》

○新たな収入を得ることができる。

○利用者・家族等の満足度を向上することができる。

《ヘルパー》

○新たな仕事ができることで、仕事が増える。

○収入が増える(処遇の改善)

○業務の効率化に寄与する。

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 これらを踏まえて小濱介護経営事務所の代表、小濱道博先生は底辺から頂点に向けて「ふれあいサロンの展開、経営者の地域活動への積極的な参加」→「総合事業サービスA」→「介護保険サービス」→「介護保険外サービス」と積み上がる三角形からなる「介護保険サービス、介護保険外サービス、総合事業サービスAのワンストップサービスの構築」というスライドを示し、「ワンストップサービスをどう構築するか?この三角形をどうやってつくるか?どうやって地域に認知してもらうか?そのためには地域に根付くことが大事です。ふれあいサロンを展開したり、経営者が地域活動へ積極的に参加したりすることで有償ボランティアの獲得ができるようになります。すると総合事業が展開できます。要支援の方々を囲い込むと時間が経てば要介護になり介護保険サービスにつながりますし、一定以上の人は保険外サービスも使えます」と説明。さらに在宅強化型老健施設やリハビリテーション加算(Ⅱ)への取り組みを改めて訴え「みなさんがやっているすばらしいサービス、すばらしいリハビリを外の人に教えて欲しいと思います。必要としている人達がみなさんのことを知りません」と繰り返しました。

 最後のスライドに小濱先生が示したのは「ダーウィンの進化論」という一枚。「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるものでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である」という言葉を紹介しながら、「みなさんの伸びる要素はあります。制度が変わればみなさんも変わらないといけません。今度の改訂を新しいチャンスととらえ、これからどうするかを考えていって下さい」と呼びかけると、会場からは感謝の拍手がおくられました。

(※)小濱先生の最新の著書「まったく新しい介護保険外サービスのススメ」が2月17日、翔泳社から出版・発売中です。

(おわり)

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