「“働く生きがい”つくる研修会開きました」(キャリアアップ中堅者研修/看護・介護研究部会:宮崎会場その1)

2017年6月26日|

 平成29年度キャリアアップ中堅者研修「介護施設で働く生きがいをつくる ~自らが成長モデルになる~」を6月17日、宮崎市のJA・AZM別館で開催しました。60人が受講し、講義やグループワークを通じて研鑽を深め合いました。

 この研修会は地域医療介護総合確保基金にかかる介護人材確保推進事業として、宮崎県の委託を受け当協会が実施するもの。企画・運営は当協会の看護・介護研究部会が主体となって行いました。開会にあたり、同部会の上村久美子委員長は「2025年度には38万人の介護職が不足と予測されており、国や県もいろいろな対策をとってくれています。そのような中、介護の現場でがんばって下さっている皆さんがやりがいを持って仕事に取り組めるよう、今日の研修会はどのような目標を持てばいいかを気づかせてくれるものになると思いますし、ひいては介護人材の確保につながればよいと思います。今日はグループワークもありますので、積極的に参加し、色々な施設の人と交流する中で、情報や意見を交換し、有意義な研修をして下さい」と呼びかけました。

 講師には多くの企業や施設で人材育成研修をされている、オフィス・アール代表の島原竜一先生をお招きしました。島原先生は民間企業で約20年間、総務全般の実務や管理の経験から、人材の大切さ、適材適所で力を発揮することの大切を学び、社員教育の必要性やコミュニケーションの重要性を痛感。その後公的機関のアドバイザーとして年間400~500件のカウンセリングや就職支援を行い、キャリア開発の重要性を学ばれました。メンタルヘルスの促進員として県内の事業所を訪問しメンタルヘルスの指導やセミナー講師を実施。また企業向けに階層別・職能別社員教育も手がけられています。特に求職者や在職の一般社員、管理監督者、経営者などさまざまな視点からの支援を得意とされています。

 「私は色々な所で話をしていますが、『自分の人生は自分で作らないとだれも作ってくれません』と言っています。自分を取り巻く環境は自分で作っているに過ぎません。自分を変えたら環境は大きく変わります。だからまずは自分にベクトルを当ててみましょう。自分の内に答を聞いてみましょうと話をしています。自分で自分の中身を振り返らないと何の成長もありません。人のせいにして生きていくと、すごく苦しい人生になってしまいます。今日の研修では『人ごとだから』とか『研修で言ったことだから』とか『よその施設の話だから』などと考えるのではなく、『自分の心が今何を感じているのだろう』と自分自身に問いかけることから成長していく、ということを今日は一緒に考えていきたいと思います」と切り出した島原先生、「研修の約束事」として「積極参加」、「積極傾聴」、「好意的関心」の3つをあげるとともに、「自分自身の働く意味を見いだし、自らが成長モデルとなる働き方を学びましょう」とこの日の研修の目的を提示し、講義が始まりました。

(つづく)

« 前のページに戻る

TOPへ