「雑」にするから「雑用」

2017年7月5日|

 「この世に『雑用』という用はありません。私たちが用を雑にした時に雑用が生まれます」とは渡辺和子さんの言葉(「人生の指針が見つかる『座右の銘』」、別冊宝島編集部編、宝島社」。ノートルダム清心学園元理事長の渡辺さんの著書、「置かれた場所で咲きなさい」は200万部を越す大ベストセラーになった事でも知られています。

 ひとりひとりの生命、生活、人生を支援する高齢者ケアの対象、範囲は非常に複雑多岐にわたりますし、その内容もひとりひとり全て異なり、万人に対して同一のケアはあり得ません。そして渡辺さんの言葉を借りるなら、そのひとつひとつのどれをとっても「雑用」はありません。私たちがそれを雑にするか否かで「ケア」が「雑用」になってしまわないとも限りません。

利用者おひとりおひとりに最大の敬意を払いつつ、細心の注意を払ってひとつひとつのケアにあたりましょう。

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