けいめいリハセミナー開催されました
医療法人慶明会は6月29日、宮崎市のJA・アズムホールで「けいめいリハビリテーションセミナー」を開きました。慶明会は介護老人保健施設サンフローラみやざき(国富町)、そして介護老人保健施設おびの里(日南市)を運営する法人です。
セミナーではまず、けいめい記念病院リハビリテーション科医師、鈴木幹次郎氏による、けいめいリハビリテーションセンターでの取り組みについて紹介がありました。「治療はもちろんですが、病気にならないための病院を目指しています」と話し、関連施設であるけいめい健康クラブを併設し、運動療法やさまざまな健康支援プログラムを実施している状況を説明。同院のモットーである「みんな元気で100まで長生きごきげんさんの健康支援」を進めていることを踏まえ、「今後もご支援、ご協力をお願いします」と出席していた地域の方々に呼びかけました。
つづいて、東北大学大学院 肢体不自由学分野 田中尚文氏より、宮城県北西部における地域在住高齢者を対象とした認知症検診と歩行者機能評価の取り組みについて基調講演がありました。
宮城県栗原市が取り組んでいる脳卒中・認知症・寝たきり予防プロジェクト事業と、同県大崎市が取り組んでいる認知症実態調査把握事業は、行政と大学がタッグを組んで取り組んでいるそうです。講演ではその様子が紹介されるとともに、「認知症と歩行能力は比例しており、認知症が進行するにつれて、歩行速度が遅くなることが統計的に出ており、歩行速度はバイタルサインであること」や、「”話しながら歩ける人”と”話しながらだと歩けない人”に分けると、話しながら歩けない人は転倒のリスクが高いと提唱されていること」などといった話に、満員となった会場の受講者はうなずいたり、メモを取ったりして聞き入っていました。
(Y)