研修会を開きました(支援相談部会)

2011年9月12日|

  ()宮崎県老人保健施設協会支援相談部会は10日、宮崎市の宮崎観光ホテルで今年度第1回の研修会を開きました。会員施設はもとより、特別養護老人ホームや病院関係者、そして専門学生など92人が受講しました。

 はじめに、「高齢者施設における医療?高齢者の特徴および感染対策?」と題し、社会福祉法人愛泉会日南病院疾病制御研究所の峰松俊夫所長が講演。その中で、「高齢者は特に脚の筋力が落ちやすい。しかし、筋力トレーニングの効果は脚に現れやすく、実験の結果、肘を曲げる筋力が49%増大したのに対し、膝を曲げる筋力は163%も増大した(」と、トレーニングの必要性を訴えられました。

 

 

IMG_0369.JPG その他にも骨粗鬆症をはじめ、循環器、肝腎機能、代謝系、感覚系、神経系、そしてご専門である感染症についてなど、楽しくてためになる話が盛りだくさんでした。

 引き続き、口腔機能維持管理加算について、宮崎市郡東諸県郡歯科医師会地域歯科担当理事である青山歯科医院の青山修院長に講演していただきました。その中で、青山院長はよく噛むこと、口腔乾燥を予防すること(高齢者は20代に比べ、唾液が7分の1に減るのだそうです)などを踏まえ、「温度、湿度、栄養と、口の中は好条件が揃っており、300種類の細菌が住みついており、その数は1mgの歯垢に1億個以上だ」と、口腔ケアの必要性を強調しました。その一方で、実際に口腔機能維持管理に取り組んでいる施設はまだ少ないことを指摘し、加算算定の要件や、課題の把握、目標の設定等の具体的な進め方について説明して下さり、受講者達はメモを取りながら熱心に聴き入っていました。

 

IMG_0381.JPG 同研究部会の今年度の研修会は、来年2月もしくは3月にもう一度開催する予定です。次回も今回同様、楽しく、ためになる内容になるものと、期待が持たれます。

 

IMG_0372.JPG70歳の男女を対象に週3回、11週間の筋力トレーニングを実施した結果だそうです。

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