仲秋の名月
昨日は十五夜。おやつがお月見団子だった老健も多かったのではないでしょうか。そして夕刻を過ぎると、袋を下げて「じゅうごやで?す」と家々を回る子供達。お菓子を渡す家の人達。あるいは公民館の駐車場にござを敷いてテーブル出して、月見酒を楽しむ人達、十五夜踊りをする人達、一句ひねる人達・・・。いいものです。風流です。
十五夜に限らず、こういう日本のならわしは、未来永劫受け継がれていって欲しいものです。モノが溢れて、情報が溢れる現代ですが、その一方で、人の心が渇いていってはいないでしょうか。老健の利用者様がまだまだ若い頃、モノも情報も決して豊かとは言えなかった時代、そのぶん人と人とのつながりは強かったのではないか、と思うのです。四季折々の行事を通じて、あるいは農林漁業などにおける協業を通じて、人と人、家と家、地域と地域は強い絆で結ばれていたのではないでしょうか。
不便だったゆえに、今よりも心が豊かだったかもしれない、そんな時代を生きてきた人生の先輩方に、その時のことを聞いてみたいな、と思った十五夜様の夜でした。
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