食に関するリハ学びました(リハ部会:その2)

2014年9月30日|

椅子・車椅子での姿勢のポイントとして(1)足底をつける。(大腿部を平行にし、膝の角度を90度にした状態で床につける。足底をつけることで、体重がかかり筋肉が緊張することで覚醒が促される。咀嚼での噛む力が発揮される。)ことが重要になってきます。(2)前傾を促す。(体幹の前傾を促すことで、体重が足部にかかる。約5度の前傾姿勢が適しているとも言われているが、人によって角度が違うので調整が必要です。円背姿勢の高齢者の方々は前傾姿勢を保持することが難しいことを念頭にいれてみていきます。

体幹だけでなく、頚部の位置も重要で、軽度のうなずきの姿勢が必要です。

(3)テーブルの高さも重要で前腕が自由に動かせる位置が良い。おへそより若干上ぐらいがベストで、ご飯が見える位置であることが必要です。(4)椅子の高さも重要で足底がしっかり地面につくことが必要です。また、左右幅や奥行き、高さなどの使い方が重要。

 

リクライニング車椅子での食事姿勢では、頚部の前傾を促す、腰部の位置と車椅子折れ曲がり部分をしっかり合わせる、膝を曲げるなど関節を車椅子に合わせましょう。

 

古い車椅子などを使用している場合は、座面部のスリングシートが大きくたるんでいる事が多い為、座面にクッションを使用することが必要です。また、奥行きが大きすぎる為、バックサポートにクッションなどを入れるなどの対応が必要です。?左右の崩れに対してはクッションなどで倒れないようにします。骨盤からしっかり直してクッションを使用しましょう。骨盤から直さないと姿勢がまっすぐになっていない状態があります。

(6)   仙骨座り ポイントとして奥行きとフットレストの高さ。大腿の長さより奥行きが長くないか?体重が大腿部にかかっていないとずれていきます。食事の時はフットレストを外して、しっかり足底がつくようにしましょう。

ベッド上での食事姿勢として、(ア)覚醒を促すこと。覚醒を促す足底をつけることで、体重がかかり筋肉が緊張することで覚醒が促される(枕、クッションを活用)。覚醒を促す為に、臥床後すぐの食事は避ける(食事30-40分前にはベッド頭部を起こしておいて覚醒促す。しっかり起きているか確認)。(イ)前傾を促す(頚部) 頚部は軽度前屈位にする(誤嚥防止の為に下顎と胸の間に3-4指あけると、咽頭と気管に角度がつくため誤嚥しにくいので枕などで調整する)。ギャッジアップは状態に応じてですが角度は30-60度にします。下腿の座面はずれ落ち防止のために支持基底面をふやすということで、膝下の形状に合わせて丸めたタオルなど入れると支持面が増えて安定します。

ベッドの起こし方も腹圧に注意するため下肢部分からあげて、頭部をあげていくと負担がかかりにくくなります、また麻痺が有る方の場合は上肢前腕部など姿勢が崩れ負担がかからないようにクッションなどおき工夫しましょう。001IMG_7710.JPG

(つづく)

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