開催しました!「九州大会inみやざき」(その6)
いこいの森ではこの見守りナースコール等を有効活用することにより夜間の巡視がほとんどなくなったそうです。「それまでは2時間おきに巡視して、利用者全員を見ていました。部屋に行ってドアを開けてカーテンを開けて見る、すると利用者は起きてしまう。つまり巡視は定期的に利用者を起こしてしまうことなのです。それで『(利用者が)寝ていない』ではいけません。またいこいの森では夜間のおむつ交換をなくしました。夜8時に交換したら、朝5時まで交換しない。すると夜勤者はすることがあまり無くなってしまいました。トイレ誘導はしないといけませんが、することがなくなり、過眠も取れる。それで夜勤希望者が増えました」と、東会長はICT化・DX化が利用者、職員双方にとってメリットが大きい事を強調しました。
さらに「生産性向上等を通じた働きやすい職場づくり」に関して、LINEを用いた施設と家族間の連絡網として活用できるツールが紹介されました。「これは非常に便利です。まず施設の中での職員間の連絡網として、BCP等の際に使えます。そして施設と家族間の連絡網としてケアプランやリハ計画書をLINEで送り、家族から同意確認ももらえます。家族にとってはこれまで3ヶ月に1度施設に来てもらわなくてはいけなかったが、家族も行かなくて良くなりました。その他、面会の予約ができたり、家族への一斉連絡、そしてイベントの案内やライブ配信もできたりします」と胸を張りました。
続けて老健薬剤管理システムを活用した電子処方箋について紹介。「老健施設内の薬の処方箋は以前だと紙ベースで、その束を薬局にいちいち持って行っていましたが、今はオンラインつながっていて、データで送れます。処方箋の電子化が老健でできています」と説明。その電子処方箋もまた音声で入力している事が言い添えられました。
(つづく)