「外から見た老健」学びました(リハ部会研修:その14)
「今日は居宅のケアマネジャーを切り口に話をしています。居宅のケアマネジャーに老健の入所やショートステイの価値をちゃんと示さなければなりません。居宅のケアマネジャーは、病院に行ったり老健に入ったりすると、自分の手を離れてしまうので、あまり関わらない人もいます。一方、特養のショートステイと老健のショートステイをちゃんとわきまえていて、『アセスメント目的のショートステイができますか』と尋ねてくるケアマネジャーもいます。『ショートステイで夜間のおむつ、排尿の評価をしてほしい』というケアマネジャーもいます。そういうオーダーにも受ける事ができる老健は強いと思います。また私は雪国にいます。冬場になるとどうしても活動量が下がりますので、その間、3ヶ月だけでもリハビリ合宿的にピンポイントで入所するというのを持ちカードにしているケアマネジャーもいます。ずっと在宅だけ、というカードではなく、老健のピンポイント入所、老健のショートステイということを自立支援のカードに持っているケアマネジャーもいます。このようなケアマネジャーと仲良くするというのがとても大事です。稼働率にも関わってきますから」と訴えた三浦先生に、参加者からは熱い視線が注がれました。またこれに関しては「『Aとい排泄の課題がありましたが、3ヶ月後、Bという良い結果になりました』というPR用のポンチ絵を作っておくと良いです。全員のケアマネジャーに伝わるわけではありませんが、本当に自立支援にこだわっているケアマネジャーにこそ、そのような情報を受け止めてくれますので、PRすると良いと思います」と言い添えました。
さらに「老健にはこのように様々な強みがありますが、これが職員の隅々にまで行き渡っていないと、強みを打ち出せませんが、それも簡単ではありません。少なくとも相談員は強みをPRし、地域に発信することが必要です。私が居宅のケアマネジャーだったら、効果的なショートステイをPRしている老健を使いたいです。また『ちょっとフレイルでは?』というときに1ヶ月のショートステイを使うかもしれません。それから私は農家の長男なのですが、繁忙期に1ヶ月、2ヶ月預けたいな、という時があります。そのような時に、機能を落とさず、むしろ元気になってくれると良いですので、そういうことを老健のうりにしてはどうでしょうか」と提案。参加者はうなずきながら耳を傾けていました。
(つづく)