だんごでなくて「太陽3兄弟!?」

2018年2月9日|

 写真は1月25日の朝、西都市内で撮影した一枚。驚くことに朝陽が上下に並んで3つも昇っている、ようにみえます。「だんご3兄弟」ならぬ「太陽3兄弟」、という感じです。さては連日の寒波で凍える日本の現状を空から見おろした太陽が、「おい、今日はちょっと暖めてあげようか?」と3つになってぬくもりを届けてくれようとしたのでしょうか。

 調べてみるとこれは「太陽柱」という現象のようです。ウィキペディアによると「雲の中に六角板状の氷晶があり、風が弱い場合、これらの氷晶は落下の際の空気抵抗(抗力)のために地面に対してほぼ水平に浮かぶ。このほぼ水平に浮かんだ板状の氷晶の表面で太陽からの光線が反射され、太陽の虚像として見えるのが太陽柱」とのこと。この日の西都市の最低気温は氷点下4.1度。とても寒い朝で、風もあまり吹いておらず、太陽柱が出現する条件は整っていたと思われます。そしてその太陽柱をさえぎるように雲が水平に上下2つ浮かんでいたため、このような光景になったのではないでしょうか。もちろんその後昇ってきた太陽は3つではなく1つだけでした。

 南国とはいえ、寒い日が続きますが、こういう珍しい現象が見られて、ちょっとだけなら寒い日があってもいいかな?と思いながらかじかむ指でシャッターを押した次第です。空が広くて美しい宮崎の空の舞台で、今後もさまざまな感動劇が繰り広げられる事を期待しています。

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