創傷治癒と栄養管理学びました(栄養・給食研究部会:その2)
さらに「摩擦・ずれによって、皮膚が裂けて生じる真皮深層までの損傷(部分損傷)」である「スキン-テア(皮膚裂傷)」について、「身体に加わった骨と皮膚表層の間の軟部組織の血流を停止させる。この状況が一定時間持続されると組織は不可逆的な阻血性障害に陥る」ことにより生じる褥瘡との違いや急性期から慢性期まですべての場面で発生するスキン-テアの発生時の状況、そしてスキン-テア周囲皮膚の所見として認めた第1位は「乾燥」で、全体の76.8パーセントにものぼることを踏まえ、コラーゲンペプチド含有飲料を摂取することで、高齢者のドライスキンが有意に改善され、スキン-テアの予防になる事などが試験結果を交えながら解説されました。
褥瘡やスキン-テアなどの創傷治癒のために、栄養管理が重要である事を再認識できた、大変有意義な講義で、参加者は自施設での実践に役立てようと真剣な表情で受講していました。
(↑会場では栄養管理をサポートする製品の展示もあり、高い関心を集めていました)
研修会はその後同部会の決算報告、事業計画報告がなされたのに続き、情報交換会があり、各施設で抱える問題や対応策などについて忌憚のない意見のやりとりが行われました。
(おわり)
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