キャリアアップ初級・中堅者研修開きました(県西地区:その3)

2019年11月21日|

最後に「ケアマネジメント」について、介護老人保健施設幸せの里の支援相談員で当協会高齢者ケアプラン研究部会の竹内詠規委員長が説明を行いました。

「ケアマネジメントとは高齢者の状態や生活状態を把握し、その人の意志を尊重しながら自立支援につながる適切なサービスの選択ができるように支援する制度」であることをふまえ、その目的として(1)「その人らしい自立」の実現、(2)利用者本位で過不足のないケアサービスの提供、(3)利用者の尊厳を支えるアドボカシー(代弁)の役割、(4)チームアプローチによる切れ目のないケア、(5)安全なサービス提供とリスクの予防、(6)地域や居宅介護等との連携・・・の6つを上げました。

また入所者の望む暮らしを実現し、入所者の自立支援の道筋を示すこと等を目的に作成するケアプランについては、「どんなに完璧なプランで、利用者にやる気があり、スタッフが優秀でも、ケアプランが周知されなければ実行されません」と課題を提起。ケアプランの周知をはかり、職員が意識していくために(a)ケアプランの作成に積極的に参加する、(b)ケアプランが利用者との約束事であることを周知する、(c)ケアプランの根拠を説明する・・・の3つをあげました。

これに続いて介護記録の必要性や目的、書き方のポイントなどについて、「事実を正確に具体的に書く」、「5W1Hを基本として書く」、「専門用語は使わなくてもよい」、「丁寧語は使わない」、「文字はわかりやすく書く」など実例を交えながら解説がありました。

3人の講師によって行われた研修は、明日からの業務での実践に取り入れることができる、大変有意義なもので、受講者は自分の知識として身につけるだけでなく、自施設に持ち帰り役立てようと、真剣な態度で臨んでいました。

(おわり)

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