認知症フォーラム開かれました(西都市)

2020年2月11日|

西都市は2月1日、西都市文化ホールで「令和元年度西都市認知症フォーラム~認知症にやさしい西都市を目指して~」を開きました。

西都市では平成28年度から名前を変えながらフォーラムを開催し、認知症について考え、理解を深める活動を展開。今年度も開催の運びとなりましたが、会場は満席。これまでの活動が市民に広がり、深まっていることが伺えました。

開会にあたり、押川修一郎西都市長の挨拶がありました。

まず第一部の講演「認知症に寄り添う」がありました。講師は公益社団法人認知症の人と家族の会宮崎県支部の世話人代表の浦部晃一さん。浦部さんは11年前、奥様が65歳の頃に認知症を発症。それ以降介護保険サービスを有効に活用しながら自身の参加や活動の機会を保ちつつ、奥様の心身の支えとなりながら寄り添って来られたそうで、その様子について詳しいお話がありました。

「介護は菊作りです。菊はけして『栄養が足りない』『もっと日当たりの良いところに置いて』など言いません。立派に育てようとしたら、育てる人が『肥料は足りているだろうか?日当たりは大丈夫だろうか?』など考えてやらないと菊はうまく育ちません。介護はそれと一緒です。こっちがどうあるべきかおもんばかって介護してやらないといけません。菊がしおれたら育てた人の責任です。妻がもししくじっても、それは自分が観察していないからです。そう考えると知恵、工夫がわいてきます。知恵比べをする介護をすると、いい介護ができるようになってきます」と優しい笑顔で語りかけた浦部さんに、会場からは共感と感謝の拍手が響き渡りました。

第二部は西都市内で活躍中のグループ、クラブ、学生などによる手話ソングやコーラスがあり、盛会のうちにフォーラムの幕はおりました。

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