「メンタルヘルス」学びました(看護介護部会:その5)
令和6年3月2日、看護・介護研究部会がオフィス・アール代表の島原竜一先生を招いて開いた「メンタルヘルス研修」も終盤となり、「5.メンタルヘルス」に移りました。
心のなかにあるコップから水(ストレス)があふれると、何らかの症状が出る。これがメンタルヘルス不調。コップから溢れ出ないためには、「水の量を減らす」「コップを大きくする」という方法があるが、コップの大きさは人さまざま。自分のコップの大きさで他人を判断しないことが大切とのことでした。
また大事なのは「自分の機嫌を自分で取れているか」ということです。とし、島原先生はご自身の方法として車中泊をされており、その様子を紹介して下さいました。
「こだわり(べき)を緩くする。『べき』が裏切られるから怒りが生まれます。『こうあったらいいなあ』だと怒りは生まれません。期待値の裏返しが怒りですので『べき』を減らすことです。着火してもライターの中にガスがなければいいわけで、着火してもすぐ消えます」として、感情に左右されないために「反射をしない(6秒間、怒りの意識を遠ざける)」、「こだわり(べき)を緩くする」、「重要でコントロール可能かどうかを判断する」という3つのポイントを教わりました。
「6.まとめ」として、パワハラは「背景(前)」、「言動(中)」、「結果(後)」の3つからなる「オセロ」のようなイメージで、言動が現れているときはコントロールが難しいため、これを挟むその前後が大事であり、「日頃から良好な関係を築いておく」、「行き過ぎた言動をしてしまったら、きちんと謝ったり、関係を修復するコミュニケーションをとったりする」など、前後を整えることの必要性を強調しました。
「介護の業界は大変で、色々な事を言われますが、自分たちが働く職場です。『やらされるからやっている』では他人事で、イライラしてしまいます。自分たちが能動的に働きかけ組織を作っていって下さい」と研修を締めくくった島原先生に、参加者からは感謝の拍手が送られました。
(終わり)