なりちゅう

2011年11月14日|

 「なりちゅう」と言ってもネズミの一種ではありません。中学校の愛称でもありません(これは実際にあるかもしれませんけど・・・)。「今後の成り行きが注目されます」で締めくくる新聞やテレビのニュース原稿を「なりちゅうもの」「なりちゅう記事」「なりちゅうネタ」などと言います。もっとも、その報道機関が、そのニュースについて、その後を本当に注目していくかどうかは定かではありませんが・・・。

 しかし、これは正真正銘の「なりちゅう」です。ついに日本が貿易やサービスの自由化を図る環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に向けて、関係国との協議に入ることになりました。シンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイ、米国、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアの9カ国で交渉中の自由貿易協定(FTA)で、これらの国の間では、色々なもの貿易が、関税なしで、自由にできるようになるのだそうです。

 このTPP参加については賛否両論の立場から、与党内でも激論が交わされています。特に農業を基幹産業とする宮崎県においては、少なからぬ影響が出るものと報じられています。また、農業だけでなく、医療分野をはじめ、私たちの暮らしを取り巻く多くのことについて変化がもたらされるのではないか、とも。

 良い影響、良くない影響、色々あると思いますが、これは本当に「なりちゅう」です。宮崎が、そして日本がどう変わって行くのか?今後の成り行きが注目されます。

 そして、今の日本を築き上げてきた人達──もちろん、今老健を利用されている方達も含まれます──が、これから変わりゆくであろう日本や郷土の姿を見て、どう感じられるか?それについても「なりちゅう」です。温故知新。時には「こうしたらいいんじゃないか?」と助言や知恵を頂きながら、次の世代の人達にとって、暮らしやすい日本、そして宮崎になっていくとよいと思います。

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