五月になりました

2012年5月1日|

 5月です。皐月(さつき)です。薫風の候です。詩人の立原道造は「五月の風をゼリーにして」と言い遺して、世を去ったそうですが、まさにそんな爽やかな季節となりました。

 その一方で、「新人社員や大学の新入生などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状」(ウィキペディアより)が現れてくるのもこの時期です。そうです。「五月病」です。県内の各老健施設でも4月から新入職員を迎え、その指導・育成に取り組まれてきたと思いますが、いかがでしょうか。

 第一生命が427日に発表した「第25回サラリーマン川柳コンクール」。その輝かしい第1位は、というと「『宝くじ 当たれば辞める』が合言葉」・・・。うーん、秀作なれど、なんだか笑えない、むしろ哀愁が漂ってきそうです。

 物理学的いう仕事とは「物体に加えた力と、力の方向への変位の積(「例解と演習
物理?」、数研出版)です。しかし、「いやあ、今日は俺、60,000ジュール仕事したぜ」などと言って満足する人はあまりいないはず。そしてまた、「宝くじが当たったから、私は一生遊んで暮らすのよ」というのも、いかがなものでしょうか(たしかに、当選金があまりにも高額だったら、仕事はおろか、おいそれと外へは出られなくなるでしょうけれど)。

 仕事を通じて得られるものは、金銭だけではないはず。特に私たちが働く老健施設は、人生の大先輩から多くの事を聞き、知ることのできる、学びの場でもあります。

 新人職員が夢と希望を持って仕事が続けられるよう、利用者にとってのみならず、私たち自身にとってもより魅力的な老健施設にしていきましょう。

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