天岩戸神社春季大祭

2012年5月2日|

 52日と3日の両日、高千穂町の天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)の春期大祭が行われます。ご存知、天照大神(アマテラスオオミカミ)が暴れん坊の素戔嗚尊(スサノオノミコト)に立腹、隠れ込んだのがこの天岩戸。そして世界は闇に閉ざされたのでした。

 さあ、これは困った!!何とか光を取り戻さねば、と八百万(やおよろず)の神が相談し、日向神話最大のダンスイベント(?)を開催。天鈿女命(アマノウズメノミコト)が天岩戸の前で踊ったのでした。しかも上半身裸で(*^_^*)

あまりの賑やかさに「おやっ!なんだろう?」と思った天照大神、そっと岩戸を開けたところ、ここぞとばかり登場したのが日向神話最強のアスリート、手力男命(タヂカラオノミコト)。しっかと岩戸をつかむと、自慢の怪力でこじ開け、えいやっ!と投げ飛ばしたその岩戸、なんとなんと!長野県は戸隠まで飛んで行ったのでした。そして世界に光が蘇ったのでした。めでたしめでたし。・・・ん?待てよ!

古事記編さん1300年を迎えた今年、つまり2012年の521日の朝。何とこれと同じ現象が起きるじゃあありませんか。そうです。金環食です。太陽が岩戸、じゃなくて月に覆われ、世界が闇に包まれてしまうのです(金冠なので、真っ暗闇ではありませんけど)。しかも、我らが宮崎県は串間市が絶好の観測スポットとのこと。歴史は繰り返すと言いますが、さすがは日本最古の歴史書、古事記。日向神話はノンフィクションであったことが、今改めて証明されようとしているわけです。やったあヽ(^o^)丿!・・・ん?もう一度、待てよ?

するってえとなんですか。月の裏側には天照大神が潜んでおられるってわけですかい?でもって、表側からは天鈿女命が半裸で踊りを捧げるとなると・・・こりゃあ大変だ(_😉。今の日本でそれをやっちゃまずいっスよ。あと、手力男命が月をつかんで、どっちに放り投げるのか?それも心配。間違っても地球に投げちゃあヤバイっスよ?(o)/!

それはともかく、古事記編さん1300年で盛り上がる宮崎県で、めったに見られない天体ショーが拝めるのは意義深いものを感じます。安全面に十分配慮して、利用者様と一緒に金環食を楽しめるといいですね。今から当日の好天を祈りたいと思います。

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