つ、つながったー!

2013年2月21日|

 パソコンが「パーソナルなコンピューター」などとはとても言えなかった高価でオタクな存在だった時代。「つなげる」のは大変な作業でした。機器同士を「つなげる」作業はもちろん、ネットに「つなげる」のも苦労したものです。ネットと言ってもインターネット紀元前。パソコン通信の頃です。それゆえにそれらのハードやソフトが「つながった」時の感動と言ったらひとしおならぬものがありました。

 基本ソフトも仕様も各社まちまちだったものからMS-DOS(エムエス・ドス)に、そして世界をあっと驚かせたWindows3.1、さらにパソコンをついに「パーソナル」な存在にぐぐっと近づけたWindows95と変遷し、今やWindows8となり、「つなげる」作業はうんと楽になりました。「つなげるのに”ドライバ”が必要だ」というわけで、工具箱からドライバーを持って来た、なんて笑い話はもう皆無だと言えるでしょう。「最初からつながってる」と言ってもいいくらいの時代になりました、ほんと、便利。でも、あの「やったー!!つ、つながったーo(^^)o」という感動は、もう味わえなくなって、一抹の寂しさもあります。

 そんな時代において、「やったー!!つ、つながったーo(^^)o」というあの感動が再び甦るような、いやいや、それどころじゃないほどの大きな喜びいっぱいのニュースが宮崎県を走りました。そうです。東九州道の蒲江と北浦の間が開通!「陸の孤島」とも言われていた宮崎県が、ついに大分県と「つ、つながったー!」のです。

 217日の宮崎日日新聞の一面トップ・・・ではなくて、一面は全てこの朗報でしたが、その四段縦見出しもやはり「大分県と初接続」とありました。例えるならば今回の「つながったー!」は、国道10号線で細々と(?)つながっていた”1200bpsのモデム”から”9600bpsISDN“に速度がドドーンとアップしたようなものでしょうか。あのとき味わった衝撃もすごかったのですが、今回の開通がどれだけの時間短縮をもたらすのか、是非実体験したいものです。

悲願の全線開通は2016年度。こうなればいよいよ”光回線”時代到来と言ったところでしょうか。もちろん車が光速で走るわけではありませんが、今後交流人口の拡大や観光振興に拍車がかかることと期待されます。そして老健施設に勤める者としては、「命をつなぐ希望の光の道」として、その役割を十二分に発揮して欲しいと思います。一日でも早い全線開通を願ってやみません。

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