夢が現実に!?

2013年4月17日|

 今から35年以上も前のこと。理科の授業中に先生が興奮気味に言いました。「夢のカメラが開発されました(◎o◎)!」と。「自動的に焦点を合わせることができるのです」と。

 自動焦点カメラ、いわゆるオートフォーカスカメラの先駆けとなったのは「ジャスピンコニカ」ことKonicaC35AF。の登場は世界を驚愕させました。197711月のことでした。

 今では当たり前になっているオートフォーカスですが、当時は「そんなもの、できるはずないだろう」などと思われていたのです。その一方でカメラ屋では、現像に出したフィルムを取に行った客に、というか私に、店主がすまなそうに「全部ピンボケでした・・・」などというやり取りがあったりしたわけです。いやー、それを言われると、本当にショックでした。

 「夢」とまで言われていたオートフォーカスが現実になったわけですから、それはそれは大変な驚きでした。商品化に至るまでには技術者たちのものすごい努力があったことでしょう。

 そんなことをふと思い出したのが45日の日本経済新聞。「夢の内容ばれる?」という見出しのその記事によれば、寝ている時の夢に現れた物を言い当てる実験に、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)の研究グループが成功したのだそうです。

 夢を見ている時の脳をMRIで測定し、それをもとに何を見ていたかを当てるというその実験。正答率はなんと7割以上!驚きです。それと同時に「もしも変な夢を見て、それが人に知られたらどうしよう?」と考えて眠れなくなる人もでてくるのでは?と心配にもなってしまいます。

 記事によれば現状は目を覚ます直前の夢で見たものを判定できる段階で、熟睡中にどんな夢を見ていたかはわからないそうです。今後研究が進んだら、見た夢の一部始終がわかるようになるのでしょうか。

 できれば更に研究が進んで、見たい夢が見られるようになるといいなあ、と思います。レンタルDVDショップみたいに「ドリームショップ」みたいなお店ができて、見たい夢を借りてきて眠ると、夢の中で自分が正義の味方になって活躍したり、世界中を豪華客船で旅行して回ったりして、そして朝になって目覚めバッチリ!気分爽快!となるのではないでしょうか?あるいはスヤスヤ眠っている間に夢の中で勉強できるようになれば、がり勉ともさようならできるのではないでしょうか。

 まさしく「夢」みたいなことですが、ひょっとすると現実にならないとも限りません。「夢」は「あきらめる」ことより「見ること」、そして「持ち続けること」が大事なのではないか?そう思った記事でした。

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