研修会開きました(栄養給食部会、おまけのおまけ)
介護老人保健施設ひむか苑の医師でありながら著名な郷土史家でもある、田代学先生。宮崎の文化や歴史などに関する著書も多く出しておられ、そのほんの一部を昨日紹介したのですが、大事な一冊を紹介するのを忘れておりました。それがこれです。
『新宮崎市方言辞典』・・・江南書房発行、発行者:二宮
信、公民協同編集(宮崎公立大学地域研究センター長 玉木徹志、宮崎公立大学市民講座「船塚塾」講師 田代
学)、平成18年12月22日初版発行
平成18年に佐土原町・高岡町・田野町が宮崎市に編入合併したのを記念して出版された一冊だそうです。「宮崎市」とありますが、宮崎市に限らず宮崎県内各地で使われている方言をかなり詳しく掲載しています。
たとえば、「なまぬき(=なまぬきぃ)」(124ページ)は”ひどく暑い”という意味。まさに今日この頃の宮崎は、「なまぬき!」ですね。これはわりとメジャーな宮崎弁と言えます。
次に「ひがんぼ(=ひがんぼおず)」(141ページ)。これは”土筆”と書く、春(すなわち彼岸の頃)に土中からでてくる植物、そう”つくし”です。ご存じでしたか?
さらには「わんだ(=わんだぁ)」(18ページ)。これは某缶コーヒーの名前か?いえいえ、”君(きみ)たち”という意味です。これなどは”ワンダー(wonder)”です(注:いずれも個人の感想です)。
これらの他にも、「へぇーっ」、「ほぉーっ」、「んだまぁ(←これは宮崎弁ですね)」と思わず声が出てしまうような宮崎弁が満載です。特に宮崎県内の老健施設に勤める者としては、利用者様と会話をするときに大変役立つ一冊です。ただし、現在書店には置いていないかもしれないのですが・・・。
図書館等で見かけられたら、是非手に取ってページをめくってみて下さい。宮崎に住んでて良かったなあ、と思わず楽しくなること請け合いです。