盆踊りよ永遠に

2014年7月18日|

 ようやく梅雨も明け、いよいよ夏本番モードになってきた718日です。各地で夏祭りもにぎやかに行われるようになってきました。

夏の風物詩とくれば盆踊り。「出端(では)」を踊りながら入場、円陣が出来上がると「手踊り」、「四つ竹」、「尻振り」、「やっとせ」などを、唄と三味線、そして太鼓などにあわせてみんなで踊り、そして「引き端(ひきは)」を踊りながら退場。かつては浴衣姿の”盆踊り隊”が初盆の家々を中心に歩いて回っては、これら一連の踊りを舞って精霊を迎え、慰めていました。暑い中にも涼しさを感じ、いかにも「日本の夏」という光景でした。

ところが今をさかのぼること511年前。1505年の718日、室町幕府が民衆の娯楽として京都市内で流行している盆踊りを禁止したのだそうです。詳細はわかりませんが、当時の人々はさぞかし残念な思いで行く夏を惜しんだことと察します。そして現在、2016年の夏がやって来ました。禁止されているわけではもちろんないものの、盆踊りで家々を回る光景はあまり見かけなくなり、少々寂しい思いがします。

しかし人生の大先輩である老健の利用者の皆様に尋ねると、かつての盆踊りの様子を克明に教えて下さいますし、実際に歌って踊ってみせて下さったりします。こういう時に「老健で働いていてよかったな」と感謝の気持ちでいっぱいになります。歌も踊りもマスターして、一緒に歌い、踊ってみたい、そして後生に伝え残していきたい・・・。718日を迎えるにあたり、そのように思った次第でした。

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