人生はマラソン
さすがに10月18日の宮崎日々新聞には驚きました。インド系英国人のファウジャ・シンさんという男性が、フルマラソンを8時間25分16秒で完走したというのです。何と百歳!!文句なしの最高齢世界記録です。
1キロのペースは11分58秒ちょっとという計算になり、これはほとんど歩くようなスピードですが、年齢が100歳となると、そんなことは問題ではありません。若い人でも完走できるとは限らない42.195キロという道のりを、三桁の年齢の人が自分の脚力で移動したというのですから、これはすごい!の一言です。拍手です。
市民ランナーを対象にしたほとんどのマラソン大会では、各年代ごとで順位が決まり、表彰されるようになっています。そしてその区分は20歳未満、20代、30代、40代、50代と続いたあとは、「60歳以上」とひとくくりにされることがほとんどです。高齢社会におけるマラソン大会を考えるとき、これではいけないと思うのは、私だけでしょうか?70代、80代、でもって90代、そして100歳以上、という区分を設けるべきではないでしょうか。
今や未曾有のマラソンブーム。若い人達もたくさん走っています。このブームが続けば、マラソン大会も60歳以上のランナーが過半数となるような現象が、近い将来訪れないとも限りません。それだけ健康な高齢者が増えるのは喜ばしいことですが、60代と90代、ましてや100歳が同じカテゴリーで走るのは少々厳しいのではないかと思います。
むろん、速く走るだけがマラソンではありません。色々な大会や集まりで長年健脚を競い合っているマラソン仲間と、楽しく、健康的にゴールを目指すような大会が増えると、それが生き甲斐になることでしょう。「人生はマラソン」と例えられることもよくありますが、たくさんの人が「マラソンが人生」と胸を張って言えるような時代の到来を待ち焦がれたくなるようなニュースでした。