ヘルスカウンセリング研修会開きました(看・介部会:その1)

2016年2月12日|

看護・介護研究部会は平成26日(土)、宮崎市のJAアズムで「ヘルスカウンセリング」研修会を開きました。70人が参加し、ストレスの種類や仕組み、ストレスを減らしていくための方法などについて学びました。

この研修会は昨年12月から企業における従業員のストレスチェックが義務づけられたことや、特に看護や介護に携わる人にストレスを抱える人が多いことなどから、その対策の一助として開催されたもの。開会にあたり、同部会の上村久美子委員長は「私たちが暮らしている現代はストレス社会であり、さらに介護の現場は慢性的な人手不足となっている上に、認知症高齢者への対応など、ストレスがたまりやすい状況にあります。ストレスチェックをする中で、自分にはストレスがあると気づき、少しでも悪化する前に治療していくのが一番。自分では感じていないように思っていても、ストレスがあるということに気付くことができれば対策が立てられます。今日は非常に聞きやすく、わかりやすい研修になると思いますので、しっかり学び、それぞれの職場に持ち帰ってください」とあいさつしました。

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(↑上村委員長)

研修会の講師としてお越しくださったのは、ヒューマンスキル・アカデミー公認のストレスゼロ・トレーナーで、「Eternal Grouth(エターナル・グロウス)」代表の榎木田 智子さん。日南市で生まれ、宮崎市で育った榎木田さんは青山学院大学を卒業後、静岡エフエム放送やエフエム宮崎でアナウンサーとして活躍。現在はフリーアナウンサーとしてマイクを握る一方で、20124月にエターナル・グロウスを設立。ストレスゼロ・トレーナーとして各種研修会や講演、コンサルティングなどに日々奔走されています。「まずは、私が元気でいるために。心の健康・ストレスゼロ」というタイトルで講義が始まりました。

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(↑さわやかに語る榎木田さん。会場の雰囲気もパッと明るくなりました) 

「私がなぜ今ストレスゼロ・トレーナーとして活動しているかというと、私自身がストレス体質だったからです。人の矢面に立つアナウンサーになってから、ストレスに弱いと気付きました。大勢の人の前で司会をすると極度にあがったり、誹謗中傷が気になったりして、大好きだったアナウンサーの仕事ができないくらい追い込まれました。しゃべる技術はいくらでもうまくなりますが、自分の中の気持ち、心の部分が大事だと気づき、勉強を始めました」と自らの体験を紹介しながら話し始めた榎木田さんの明るく透き通った声が会場に響き渡ると、参加者はその話に引き込まれていきました。

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 研修会はスライドとテキストを使って進められましたが、榎木田さんは「なるべくテキストは見ずに、メモをとる程度にして下さい。そして顔をあげて、目線を上げて話を聞いて下さい」と受講上の注意を促しましたが、実はこの「目線を上げる」ことが、今回の研修会において、非常に重要なキーワードだったのです。

(つづく)

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