ヘルスカウンセリング研修会開きました(看・介部会:その2)

2016年2月15日|

 研修会はストレスの種類やストレス対策の鉄則、ストレスの問題が起こりやすい思考傾向、目線と脳の働き、そして日常生活の中でストレスを軽減する方法などについて進められました。

 まず「ストレス」と呼ぶものには大まかに分けて(1)「『○○がストレス・・・』というように、不快な圧力を与える外的な要因(ストレッサー)」、(2)「『ストレスを感じる・・・』というように、外的な要因により生じた負の感情(ストレッサーにより影響を受けた心の状態)」の2つがあり、問題を未然に防ぐにはひとりひとりが(2)に対応する力をつけることが必要とのことでした。

 これを踏まえ、ストレス対策の鉄則として胸に留めておきたいこととしてストレスゼロ・トレーナーの榎木田
智子さんが示したのは「自分自身が元気でいるために時間と労力を使う」ということ。人がストレスを感じる際、相手や置かれた状況など、外側の要因に対して原因を求める傾向があるそうですが、「他人は本人が望まない限り決して変わりません。相手が変わらなくても笑顔でいられる状況を作り出せばいいのです」とし、「あなたが望む世界の変化に、あなた自身がなりなさい」というマハトマ・ガンジーの言葉を紹介しました。

001BQ8V9920.JPG

 厚生労働省の調査によると、介護サービス従事者で「ストレスを感じる事がある」という人は、全産業で最も高い71.3パーセントとのこと(平均52.3パーセント)。その説明に自らを振り返りながら納得する参加者に「こんな人は要注意!!」として「ストレスの問題が起こりやすい考え方のくせ(思考傾向)」として(1)自分よりも他者のケアを優先するほうだ、(2)自分よりも他者の気持ちを優先するほうだ、(3)人の意見や周囲の目を気にするほうだ、(4)人と違う事をするのはとても不安(変化が苦手)・・・の4項目を示しました。 

 また、”脳のクセ”とも言える思考傾向をネットで簡単に診断することができるカレイド・コンパス(www.kaleidocompass.com)が紹介され、10種類のうち3種類は無料でできるとのことから、活用を呼びかけていました。

 その後、ストレス(感情)の生まれる仕組みの説明などがあり、これに続く「目線と脳の働き」の話を、参加者は驚きをもって聞くことになるのでした。

002BQ8V9937.JPG

(つづく)

« 前のページに戻る

TOPへ