転倒予防学びました(リハ部会:その5)

2015年8月3日|

講演2「転倒・骨折に関して」、はまゆうの理学療法士、迫田勇一郎さんの講演がありました。転倒における研究経緯を講話いただきました。

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まず、転倒でどういった骨折を起こすのか?ということで、高齢者に多く見られる骨折として、上肢では、上腕骨近位端骨折・上腕骨遠位端骨折・とう骨遠位端骨折。下肢では大腿骨頚部骨折・大腿骨転子部骨折。脊椎では、椎体圧迫骨折になります。

各受傷による術式や問題点などを解説いただきました。

また、転倒研究をされた背景として、老人保健施設における入所者が入所中転倒により骨折を起こす事はまれではないこと、しかしながら介護者が全ての入所者に注意を払う事は実際上難しいこと、このリスクを簡易な検査法により分類し注意を促すことによって、転倒危険性を減少させる必要があることを踏まえ、転倒による危険を予防する目的にてバランス評価シート及びTUGテストで転倒危険性の評価が可能であるかを検討し、入所者の転倒危険性を予測できないかを検討することを目的とした、研究経緯を話されました。

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また、認知症を有する大腿骨頚部骨折術前後の歩行能力及び日常生活動作の研究経緯もお聞きし、今後の必要性として、2025年まで高齢者がピークに達し、同じく転倒・転落のケースも増えると考慮されます。ますます老健施設の役割が重要になってきますということで、リハビリ研究部会含めさまざまな研修会が今後も必要なものになってくるのではないでしょうかということでありました。

今後も近い将来を見据え、かつ現在の目の前の利用者様への対応も含め老健としてのそれぞれの地域での役割を、みんなで考えて諸問題に対応していかなければと思い後にした次第でありました。

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(終わり)

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