感染症対策学びました(看護介護部会:その9)

2014年11月13日|

 ノロウイルス対策に続き、市町村等の施設主管部局および保健所への報告の基準、そして職業感染対策を学んだ後、研修会はインフルエンザを中心とする飛沫感染対策に移りました。スライドに、「感染している者から2メートル以上離れる」、「感染者はしっかりとマスクを装着」と示しながら、「僕がもしインフルエンザだとしたら、前列の人たちはそれから2メートル離れるように一生懸命逃げないといけないことになりますが、こういう対策はあまりないです。大事なのはマスクをしっかりすることです。マスクと顔のすき間をなるべくなくすことが重要です」とし、マスク着脱の注意点として(1)鼻のワイヤーを鼻に合わせて曲げる、(2)ほほとあごも覆う、(3)自分にあった大きさや形のマスクを選ぶ・・・の3点を示した上で、「実はマスクとの勝負はマスクを購入するときから始まっています。顔が大きい人は大きい人用、小さい人は小さい人用を選んで下さい。ぶかぶかのマスクや小さすぎるではいけません。ウイルスは上から入って来やすいので、鼻のワイヤーが入っているのが良く、鼻の形にワイヤーをしっかり合わせて下さい」と、購入時の注意点を説明しました。

 さらに、「(マスクを)『つけて安心』ではありません。外すときまで注意が必要です。マスクの外側は汚染しているという意識を持って下さい。耳の方から垂らして落とすというのが理想です」と続けました。

 インフルエンザの感染期間、感染経路については、スライドと資料を用いて、次のように学びました。

【インフルエンザの感染期間】

〇感染してから発病まで1日から3日(体内にウイルスが入って増えるピークが2日前後)

〇ウイルスの排出は発病に1日前から、発症後3日から7

〇排出されるウイルス量は解熱とともに減少するが、解熱後もウイルスは排出される。排出期間の長さには個人差がある

〇学校保健安全法では「発症した5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」が出席停止期間

【インフルエンザの感染経路】

●咳やくしゃみの際に口から出る小さな水滴(飛沫)による感染。飛沫は周囲1.5メートルから2メートルに飛ぶ。

●飛沫を触った手で他の場所に触れるとそこから感染が広がる(接触感染)

●感染者全員が高熱や咳症状などが出てインフルエンザと診断されるわけではなく、症状が軽かったりして感染していることを本人も周囲も気がつかないこともある(特にワクチン接種者)

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(つづく)

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