感染症対策学びました(看護介護部会:その10)

2014年11月14日|

 インフルエンザへの対処法について、「流行期には人混みなどへの外出を控え、具合が悪ければ早めに受診」、「安静と休養、十分な水分補給」、「症状がある時はマスクを着用」などに加え、「さきほど飛沫感染対策として『感染している者から2メートル以上離れる』と言いましたが、飛沫感染ということを逆手にとって、個室管理できない場合は、カーテンなどで仕切るのも有効です」と西田先生は受講者を見渡しながら説明しました。また、薬の服用を発症から2日以内の適切な時期に開始すると、発熱期間は通常1日から2日間短縮され、ウイルス排出量も軽減されるそうですが、症状が出てから2日以降に服用を開始した場合は十分な効果は期待できないとのこと。

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 インフルエンザワクチンについては、その効果として「感染後に発病する可能性を低減させること」、そして「インフルエンザにかかった場合の重症化防止」の2つがあるとし、流行に入る前の10月くらいから接種が始まり、効果は2週間後から5ヶ月間ほどなので、「遅くとも12月中旬までの接種を」と呼びかけました。

 ただし、「接種しても当然インフルエンザにかかる可能性はありますので、ワクチンを過信しないで下さい」とその他の予防法に努めるよう注意を促しました。

 そのほか、「適度な湿度の保持と免疫力を高めることが大事」として、スライドに次の3点を示しました。

 

 (1)空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなる

(2)特に乾燥しやすい冬場の室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50パーセントから60パーセント)を保つことも効果的

(3)体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を心がけましょう

 

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 続いて研修会は、空気感染(飛沫核感染)についての講義に移りました。

(つづく)

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