「外から見た老健」学びました(リハ部会研修:その9)
「ケアマネジャーがすべきアセスメント上の課題解決方法」に関しては「ケアマネジャーには元資格があります。元資格をたどってみると、7割が福祉士系です。福祉士系のケアマネジャーと医療系のケアマネジャーでは思考過程、ロジックが違います。理系の考え方か、文系の考え方か、という事もできます。それでなかなか連携がはかれない、距離が近づかないということがあるかもしれません」と切り出しました。
そしてケアマネジャーが感じている業務負担関して「特に税所のケアプランが大変だということです。2回目、3回目は前のものを活用できますが、初回はゼロベースですからこれはしょうがないといえます。それから医療職との連携に難儀しているということです。知識がないことに引け目を感じてしまうのか『それもわからないの?』という空気感を覚えてしまうケアマネジャーは一定割合いるそうです」とデータを示しながら説明しました。さらに「ケアマネジャー本人も勉強することが大事ですが、医療職はそれをわかりやすく伝えるプレゼンスキルを磨くことも必要です」と続けました。さらに医療職に求められるものとして「臨床力とプレゼンテーション力の両輪が大事です。片輪走行ではだめです。ケアマネジャーは両輪走行している人と一緒に仕事をしたいと思います。しかし片輪走行をしている人は結構いるので、自分が片輪かどうかは自分でちゃんと評価して欲しいと思います」と言葉に力を込めた三浦先生の説明に、医療職が多く参加した会場には緊張した空気が漂いました。
それを確かめながら三浦先生は「私も10年前は、もろに片輪走行をしていました。しかしそうだとは気付きませんでした。つまり失敗したということです。それから色々トライ・アンド・エラーを重ね、今ケアマネジャーになって『あの時にケアマネジャーに言った言葉は未熟だったな』と思うことがよくあります」と自らの失敗談を披露。それを聞いた参加者は深い理解を示していました。
(つづく)